【三社電機製作所】トヨタとパナソニック、車載電池で提携による最大の思惑株

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2021.05:三社電機

三社電機の4Qの決算。
三社電機製作所 <6882> [東証2] 前期経常が上振れ着地・今期は81%増益へ

これによって、一気に流れが変わりました。

三社電機製作所<6882>が大幅高で3連騰。一時11%を超える上昇で1166円まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新となった。パワー半導体関連株にテーマ買いの動きが広がるなか、同社株も関連有力株として投資資金の攻勢が加速している。同社は半導体モジュールや電源デバイスを主力展開するが、筆頭株主のパナソニック<6752>と連携して早くからSiC製デバイスの開発を進めている。最近では小型で高性能のSiC-MOSFETモジュールのニュータイプを開発するなど品揃えも強化されている。業績も21年3月期営業利益は前の期比62.4%増の4億1600万円と急回復、22年3月期は前期比92%増の8億円予想と伸びが加速する見通し。更に新中期経営計画では24年3月期に営業利益19億円を目標に掲げており、業績変貌への期待が継続的な買いを呼び込んでいる。

最大の思惑は、
パナソニックのTOB

2018.02:三社電機

トヨタとパナソニック、車載電池で提携がこのほど発表されました。

今回は、このトヨタとパナソニック、車載電池で提携における、思惑を超えた本尊ともいうべき三社電機製作所 (6882)を紹介します。
この銘柄、思惑の域を超え、テンバガーまで、考えたい1銘柄です。

トヨタとパナソニック:車載電池で提携とは

 トヨタ自動車とパナソニックは13日、電気自動車(EV)などに使う車載用電池で協業を検討すると発表した。
EVのコストの大部分を占める電池の共通規格を策定し、他の車メーカーにも採用を呼びかける。
同日、都内で記者会見した豊田章男社長は今回の提携について「日本で生まれ育った両社が電動化の時代をリードしていく思いを形にしたものだ」と強調した。

両社はハイブリッド車(HV)や車載用電池の開発・生産で培った技術や市場データを持ち寄り、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)などに使う「角形電池」と呼ばれる車載用電池で業界トップの性能を目指す方針を示した。豊田社長は「資源調達や電池の再利用、リサイクルを含めて幅広く具体的な協業の内容を検討していく」と述べた。

トヨタ EV化に舵

また、その後

トヨタが明かした計画によれば、
2020年以降バッテリーのみで駆動する車種10シリーズの発売を予定している。
また2025年の終わりまでに、全車種をハイブリッド電気車ないし全電気車に置き換えるという。

これにより、
日本も完全にEV化のスタンスを取ることが決まったといっていいでしょう。
トヨタが先導したことで、日産、マツダ、三菱・・・など他社も、欧米、中国に並んでEV化の道へ舵をとることだろう。

ということで、世界的に押し寄せているEV化の波。
自動車関連企業株には、多くの思惑が渦巻いてきたのは間違いありません。

EV化による電気自動車関連株

事実、このニュースがきっかけで、
株探による電気自動車関連で紹介された株はかなり上げている。
「電気自動車関連」は百花繚乱、トヨタが全車種電動化を明言
リチウムイオン電池関連銘柄として、2次電池メーカーのジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>、古河電池<6937>のほか正極材では田中化学研究所<4080>や新日本電工<5563>、戸田工業<4100>、負極材では日本カーボン<5302>や昭和電工<4004>、セパレーターではダブル・スコープ<6619>や旭化成<3407>のほかニッポン高度紙工業<3891>などが注目
リチウム電池の寿命を大幅に向上させる技術を持つ安永<7271>や、振動試験装置や計測器を手掛けるIMV<7760>などは値動きが速く投機筋の物色対象として折に触れ資金が流入する。さらに、次世代のEV向け2次電池として注目される全固体電池関連ではオハラ<5218>や、カーリットホールディングス<4275>、新東工業<6339>のほか、ニッカトー<5367>が人気化した。日立造船<7004>や三洋化成工業<4471>、古河機械金属<5715>など
中国のメーカーからEV向け電装品の受注が増勢一途にあるカワタ<6292>や、トヨタグループのデンソー<6902>を取引先とするシライ電子工業<6658>、急速充電器やEV向けワイヤレス給電用共振コンデンサーに展開する岡谷電機産業<6926>、次世代電池の評価試験装置を手掛けるエー・アンド・デイ<7745>なども人気化

トヨタの本気が“EV新次元相場”の幕を上げる―特選関連株リストアップ
リチウムイオン電池関連銘柄として、2次電池メーカーではジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が本命だが、自動車用電池で実績の高い古河電池 <6937> の値動きに魅力がある。
正極材では田中化学研究所 <4080> [JQ]や新日本電工 <5563> 、戸田工業 <4100> 、負極材では日本カーボン <5302> や昭和電工 <4004> などが注目される。セパレーターではWSCOPE <6619> や旭化成 <3407> のほかニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]などが商機を捉えている。リチウム電池の寿命を大幅に向上させる技術を持つ安永 <7271> も折に触れ人気化する常連銘柄だ。このほかでは、振動試験装置や計測器を手掛けるIMV <7760> [JQ]も注目度が高い。
全固体電池実用化の前段階でリチウムイオン電池の性能向上に効果があるガラスセラミック素材活用の添加剤を開発しているオハラ <5218> や、固体電解質分野での研究開発に注力しているカーリットホールディングス <4275> 、全固体電池を構成する層構造体の製造方法に絡む特許を取得している新東工業 <6339> などもマーク

など、取り上げられた株は、かなり上がっているのは事実です。

三社電機製作所

では三社電機製作所はどうでしょうか?
実は、まだまだ、隠れた存在で、幾多のコラムを見ても一部しか取り上げられていないのが【三社電機製作所】です。

まず、四季報の短評・株主比率を見てみると

【特色】電源機器と半導体の生産が柱。金属表面処理用電源で国内首位。半導体はパワー系でニッチ特化
【上振れ】買収の小型電源子会社乗る。柱の電源機器は太陽光パワコン大幅減。が、スマホ関連が新商品効果等で上期想定超。半導体も好採算の中国エアコン向け増える。19年3月期は半導体生産増強効き着実増。
【EV市場】市場拡大見据え車載電池向け事業に注力蓄電池評価、電極素材製造用電源等の拡販図る。パナソニックと共同開発のパワー半導体は17年秋に生産倍増

【株主】 [単]4,058名<17.9>
パナソニック 336(22.5)
合同会社みやしろ 75 (5.0)
自社(自己株口) 45 (3.0)
自社従業員持株会 38 (2.5)

三社電機製作所とパナソニック

短評・株主比率を見ただけでも、気付くことがいろいろないだろうか?

  • パナソニック筆頭株主
  • パナソニックと共同開発のパワー半導体は17年秋に生産倍増
  • 蓄電池評価、電極素材製造用電源等の拡販
  • 市場拡大見据え車載電池向け事業に注力

シンプルに言えば、パナソニックが株主の車載電池関連の事業を行っている会社。

今回のトヨタとパナソニックの提携で
確実、この会社、三社電機製作所にお金が流れるのは見えているといっていいのはないだろうか?

トヨタが、EVに舵を取った理由は簡単。
トヨタは、ガソリン車において、たくさんの特許を持っている。
しかし、EVにおいての特許は少ない。
もちろん、ガソリン車とEVで共通して使える部分は特許として生きるが、EVにおける特許の数が、今後の会社の業績を左右することは見えている。

となると、車載電池の部分でパナとの提携は普通の形だし、それに対する進捗は急ピッチに進めるというのも見えてる。

三社電機製作所 株価

もちろん、この思惑で、株価は動いている。
三社電機製作所

今回の発表で、1200台から1500台までの動きを見ている。

しかし、この株もともと優良株であることを忘れてはなりません。

三社電機製作所 業績

三社電機製作所
3ヵ月業績の推移を見ると、営業益、経常益にマイナスが見える昨年から、今年は大幅に利益を出しています。
そのため、年始400円台だったものが、発表前の段階で1200円台まで、押し上げているのです。

これがどうゆうことなのか?
もともと業績がよく株価も上がっている会社に、さらに大きく業績を寄与する案件がプラスされたということなのです。

テンバガー特有の初動からの業績、チャートの流れになったといってもおかしくありません。

参考記事:乱高下に負けない”うねり取り”
相場師朗:株は技術だ、一生モノ!ってどうなの?

三社電機製作所ニュース
三社電機IR
2/23三社電機 <6882> [東証2]が従来未定としていた18年3月期の期末配当は13円(前期は5円)実施する方針としたことが買い材料視された。
2/9ダウ暴落によりチャートが崩れてしまいました。
9日の株価1491。
2000を目標としていたものの、1500という節目で調整の局面も。
連休中のアメリカの動きに左右されるとはいえ、大口の仕掛けに個人がどう対応するか?
まずは、しっかり底を固めてからの模様
2/2EV用急速充電器を19年に実用化。
一般的なEVの充電時間を従来の約半分の25~30分(フル充電の場合)に短縮できるという。

三社電機製作所
SANSHA ELECTRIC MANUFACTURING CO.,LTD.
URLhttp://www.sansha.co.jp/
概要パナソニック系電源機器メーカー。金属表面処理用で首位。半導体はニッチ需要に力。

三社電機製作所 会社沿革
1933年 四方幸夫個人経営の三社電機製作所を創業。
映写光源用<チョーキングコイル・オートトランス>の製作に着手。
1937年 映写用タンガー整流器を発表。
1938年 水銀整流器の製作に着手。
1947年 セレン整流素子の製造開始。
セレン整流器の製作に着手。
1948年 株式会社に改組、資本金200万円。
F型映写用セレン整流器を発表。
1953年 映写用セレン整流器<スーパーサンレックス>を発表。
1956年 映画技術に貢献した功績により日本映画技術会賞を受賞。
アークエアーガウジング兼用直流アーク溶接機を発表。
1958年 ゲルマニウム整流器の製作に着手。
1960年 シリコン整流器の製作に着手。
1963年 サイリスタ(シリコン制御整流素子)を発表、サイリスタ応用機器の製作に着手。
舞台照明用調光装置、急速充電器を発表。
1964年 インバータ無停電電源装置、電気炉電力調整器を発表。
1968年 トライアックを発表。
1970年 めっき用整流器<ミニレックス>を発表。
1971年 大阪府吹田市に吹田工場を建設。
1972年 創業者、社長四方幸夫死去。四方正夫 社長に就任。
1974年 株式会社三社電機サービスを設立。
1976年 超音波洗浄機、デジタル式電子直流積算電流計を発表。
1978年 超音波洗浄機に関して日本発明振興協会「発明大賞・考案功労賞」受賞。
1979年 記憶装置付(マイコン制御)調光装置を発表。
1980年 サイリスタモジュール、高速スイッチング用パワートランジスタを発表。
スイッチング式めっき用整流器(100A)を発表。
歯科用全自動真空加圧鋳造装置を発表。
1981年 株式会社三社電機サービスを株式会社三社エレクトロコンポーネントと株式会社三社エンジニアリングサービスに分割。
交流電動機制御用インバータ(VVVF)を発表。
1982年 パワートランジスタモジュール、スイッチング式溶接機(300A)を発表。
歯科用鋳造装置に関して日本発明振興協会「発明大賞・笹川特別賞」受賞。
滋賀県守山市に滋賀工場を建設。
1983年 米国ニューヨーク州にSANREX CORPORATION、香港にSANREX LIMITEDを設立。
四方正夫社長 藍緩褒章を受章。
1985年 岡山県勝田郡奈義町に岡山工場、シリコンウエハ加工棟を建設。
1986年 四方正夫 会長に就任。
四方邦夫 社長に就任。
1987年 株式会社三社トータルエンジニアリング、株式会社三社ビジネスサービスを設立。
溶接機の開発に対し日本発明振興協会「発明大賞・福田特別賞」を受賞。
1988年 四方正夫会長 勲四等瑞宝章を受章。
岡山工場に半導体素子組立棟を建設。
パワーMOSFETモジュールを発表。
88テクニカルフェアを開催。
1989年 高周波PWM型中容量UPS-BACKUPS8800を発表。
IBM AS400用 専用UPSを発表。
高速ダイオードモジュールを発表。
大阪・吹田工場、滋賀・守山工場、岡山・奈義工場に改称。
1990年 シンガポールにSANREX WELDING EQUIPMENT PTE. LTD.を設立。
めっき用スイッチング電源<MRT>、中容量UPS低騒音型を発表。
1991年 サイリスタ式交流電力調整ユニットUE1シリーズを発表。
プレーナー型トランジスタモジュールを発表。
携帯電話用アダプターを発表。
LAN用サーバ専用UPSを発表。
1992年 ドイツにSANREX EUROPE GmbHを設立。
プリント基板洗浄用脱フロン洗浄装置「ASR300」を発表。
三社エレクトロコンポーネントを吸収合併し、大阪・東淀川工場に改称。
1993年 ’93テクニカルフェアを開催。
IPM(インテリジェントパワーモジュール)を発表。
真空洗浄機を発表。
1994年 滋賀県水口町に滋賀・水口工場を建設。
分散していた中小型電源機器製造部門を大阪・吹田工場に集中統合。
本社工場内に大阪・東淀川工場を移転。
旧大阪・東淀川工場内に「S-PERC(R&Dセンター)」を開設。
滋賀・守山工場が「ISO9001」、大阪・吹田工場が「ISO9001(旧ISO9002)」の認証を取得。
1995年 阪神大震災の特需でUPS300KVAなどを短納期で納入。
東京支店を千代田区内神田より東神田へ移転。
500Aサイリスタモジュールを発表。
無効電力補償装置(SVG)を発表。
大容量高速スイッチングIGBTを用いたIPMを発表。
1996年 樹脂ケース採用のめっき用整流器(DCAUTO)を発表。
欧州向けにTIG,MIG溶接機20機種のCEマーク対応製品を発表。
住宅用のトランスレス新型4kw太陽光発電インバータが認定試験に合格。
IGBTインバータ方式による大型YAGレーザー用パルス電源を発表。
岡山・ 奈義工場が「ISO9001(旧ISO9002)」の認証を取得。
電力貯蔵実用化試験評価用のバナジウム電池用変換装置220kwを発表。
1997年 系統連系型の30KVA太陽光発電用インバータを発表。
国内外向けに超小型溶接機シリーズを発表。
大阪証券取引所市場第二部へ株式を上場。
株式会社「三社キャリアサービス」を設立。
携帯型インテリジェントアーク溶接機の開発に対して(財)機械振興協会より第32回 機械振興協会賞を受賞。
1998年 米国ニューヨーク州にSANREX TECHNICAL SERVICES LLC.を設立。
業界No.1高効率化(96.6%)太陽光発電システム用インバータ装置を発表。
新本社・研究棟完成。移転。
1999年 SANREX ASIA PACIFIC PTE. LTD.をシンガポールに設立。
大阪・吹田工場の生産設備を大阪・東淀川工場に移設し、大阪・東淀川工場の名称を大阪工場に変更。
株式会社三社ビジネスサービス及び株式会社三社キャリアサービスを解散。
携帯電話用リチウムイオン電池の充放電装置(高度計測機能付)を発表。
世界一の小型250A TIG溶接機の発表。
プラズマ発生用2MW(メガワット)直流電源の発表。
[PR]車売るならここで解決!
2000年 大阪・吹田工場を売却。
滋賀県守山市に工場用地を取得。
相談役、四方正夫死去。
高崎営業所を閉鎖し、東京支店に統合。
有料道路自動料金授受システム (ETC)用UPSを納入。
2001年 岡山・奈義工場 ウエハB棟の竣工。
三社電機(上海)有限公司を中国上海に設立。
ADSL(既存電話回線によるデジタル電送方式)設備用インバータを製品化。
電源機器製造本部が「ISO14001」の認証を取得。
2002年 滋賀工場第一期工事完成に伴い、滋賀・水口工場の生産設備を滋賀新工場に移設。
滋賀工場、岡山工場に改称。
株式会社三社トータルエンジニアリングを解散。
韓国及び台湾に駐在員事務所を設立。
半導体製造本部が「ISO14001」の認証を取得。
2004年 世界対応フルデジタル溶接機を開発。
2005年 表面処理用電源DCAUTO Fシリーズを開発。
2007年 汎用インバータ用IGBTチップを開発。
2008年 ロボット対応インバータ溶接機を開発。
2010年 太陽光パワーコンディショナTUVマーク認証取得。
2013年 東京証券取引所第二部上場。
2014年 滋賀工場新棟竣工。
佛山市順徳区三社電機有限公司 新棟竣工。
49.9kW(低圧連系最大容量)太陽光発電システム用パワーコンディショナ開発。
産業技術総合研究所向け太陽光発電評価用試験装置開発(1次)。
2015年 パナソニック社とSiCパワーモジュールを共同発表。
産業技術総合研究所向け太陽光発電評価用試験装置開発(2次)。
2016年 株式会社三社ソリューションサービスを設立。
株式会社三社電機イースタンを設立。

2017.12.20:三社電機製作所 株価1,405円

 



 
 

  • 三社電機製作所<6882>が大幅高で3連騰。一時11%を超える上昇で1166円まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新となった。パワー半導体関連株にテーマ買いの動きが広がるなか、同社株も関連有力株として投資資金の攻勢が加速している。同社は半導体モジュールや電源デバイスを主力展開するが、筆頭株主のパナソニック<6752>と連携して早くからSiC製デバイスの開発を進めている。最近では小型で高性能のSiC-MOSFETモジュールのニュータイプを開発するなど品揃えも強化されている。業績も21年3月期営業利益は前の期比62.4%増の4億1600万円と急回復、22年3月期は前期比92%増の8億円予想と伸びが加速する見通し。更に新中期経営計画では24年3月期に営業利益19億円を目標に掲げており、業績変貌への期待が継続的な買いを呼び込んでいる。
  • 三社電機製作所<6882>がカイ気配スタートで急騰、取引時間中としては2月18日以来2カ月ぶりに900円台に乗せてきた。同社は半導体モジュールや電源デバイスを主力展開しパワー半導体分野に注力。特にSiCパワーモジュールについては、筆頭株主であるパナソニック <6752> と2015年に共同開発するなど連携体制にあり、昨年11月には小型で長期信頼性に優れたSiC-MOSFETモジュールのニュータイプを新規開発するなどその商品ラインアップの拡充も進んでいる。PBRは解散価値を約3割下回る0.7倍台で、指標面からは依然として上値余地が大きい。
  • 三社電機製作所<6882>が反落している。5日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を245億円から228億円(前期比6.4%減)へ、営業利益を12億円から2億円(同89.1%減)へ、純利益を8億5000万円から1億2000万円(同91.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。
     半導体事業において、取引先の在庫調整などによる需要の減速に加えて、電源機器事業でも産業用設備投資の減速から得意分野である表面処理用電源や溶接機などの需要が減少していることが要因。また、上期売り上げに寄与した銅箔生成用やアルミエッチング用などの素材加工用の設備も、取引先の設備投資の慎重な姿勢から来期以降へ先送りされる案件が増えていることも響くとしている。
  • 三社電機製作所<6882>が大幅高で3連騰。一時85円高の988円まで上値を伸ばし、3月5日ザラ場以来の4ケタ大台回復を目前に捉えている。パナソニック系で半導体モジュールや電源デバイスを展開。中国向け依存比率が高く、同国の景気減速が株価の重荷となっていた。しかし、直近の中国の経済指標が景気の底入れを示唆しているほか、米中貿易協議も合意に向け進展しているとの観測が強まっており、中国関連株に幅広く買い戻しが流入、同社もその流れに乗っている。同社ではリチウムイオン電池素材メーカー向けの銅箔用電源を手掛けており、リチウムイオン電池が世界的な電気自動車(EV)シフトの動きに合わせ需給逼迫するなか、追い風が意識されている。主力の電源機器部門は、このリチウムイオン電池素材メーカー向けが来期も収益貢献する公算が大きい。
  • 三社電機製作所<6882>が急騰、1月28日ザラ場以来の4ケタ大台回復となった。パナソニック系で半導体モジュールや電源デバイスを手掛ける。パワー半導体分野での技術力の高さに定評があるほか、売上高の主力を担う電源機器部門も高実績を有する。同社ではリチウムイオン電池素材メーカー向けの銅箔用電源を手掛けており、リチウムイオン電池の市場が世界的な電気自動車(EV)シフトの動きに合わせて急拡大するなか、強力な追い風となっている。PER10倍前後、PBR0.7倍と株価指標面からも割安感が際立つ。
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